ある日、電車の端まで歩いた。
ホームの端の、つま先まで。
白線を超えたつま先まで。
少し離れた位置にいた、青年がこっちをみた。
(2015年4月2日)
私は考えていた。
ON/OFF、イエス/ノー、
考えは続いているのに、その動きをしたら、決定されてしまう!
考えは続いているのに、結果としては。
簡単な単純な動きであるのに。
GO
私はずっとわからなかった。
頭の中でずっと渦巻いていた。
もう一つ、生命を決定するというのが、わからなかった。
どうしようもなくなり、事切れる、というのに、
不可解なまま、決定できる立場になることが。
わからない、わからない、わからない…
〜か?〜か?〜か?
そのうちに、ゴーッという音がして、向かいの電車が過ぎ去った。
ハッとしてそれを見ていたら、自分の前のホームにも電車がやって来ていて、それに乗ることになった。
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